「荷待ち・荷役時間が長い」を放置していませんか?フォークリフトから考える物流効率化

物流現場が抱える「荷待ち・荷役時間」の課題とは

Q

物流現場で「荷待ち・荷役時間」が長くなる主な要因は何ですか?

A

主に「現場管理・運用上の要因」と「作業設備(フォークリフト)の稼働要因」の2つに大別されます。

1. 現場管理・運用上の要因

  • トラックの到着集中(入出庫予約システムの未導入や時間帯による集中)
  • 現場環境の不備(人員配置の偏り、作業動線の非効率さ、バースと保管場所の距離)

2. 作業設備(フォークリフト)の稼働要因 ※見落とされがちな原因

  • バッテリー劣化による作業遅延(上昇・下降や走行スピードの低下、充電回数の増加)
  • 車両停止による作業中断(突然のトラブル対応による作業再配置やトラック待機時間の延長)

物流現場における荷待ち時間・荷役時間が長いという問題は、トラックドライバーの拘束時間や現場作業の生産性に直結する重要な課題です。

2026年4月 物流効率化法の改正内容が全面施行

一定規模以上の荷主・物流事業者は「特定事業者」に指定され、中長期計画の作成・提出や定期報告などが義務付けられました。荷待ち時間・荷役時間の短縮など、物流効率化に向けた具体的な取り組みが強く求められています。

出典:「物流効率化法」理解推進ポータルサイト

荷待ち時間が長くなる原因には、トラックが集中して到着する、入出庫管理や人員配置、作業動線設計が不十分であるなど複数の要因があります。
その中でも見落とされやすいのが、荷役作業を担うフォークリフトの稼働効率です。
フォークリフトの稼働が不安定になると、荷役作業が遅れ、トラックの待機時間や現場の対応時間、作業量が増加する可能性があります。

物流効率化法で求められる「荷待ち・荷役時間」の短縮

荷役作業中、以下のような問題に立ち会うことはありませんか?

  • トラックが到着しているのに、庫内の荷役作業が追いつかない
  • フォークリフトの停止によって、作業員やドライバーが待機する
  • 繁忙時間帯に限ってフォークリフトが使えなくなる

トラックが予定どおり到着しても、荷役作業の準備が整っていなかったり、フォークリフトが十分に稼働できなかったりすれば、ドライバーは荷役完了まで待機しなければなりません。

荷役待ち時間が長くなる要因は、多岐にわたりますが、その中でも見落とされやすいのが、荷役作業そのものを担うフォークリフトの稼働状態です。

見落とされがちなフォークリフトの稼働状態

🔍 実際に何を確認すべきか?

「荷物を動かしているフォークリフトが、必要な時間に、必要な性能で稼働出来ているか」を確認します。

フォークリフトのバッテリーは、充電と放電を繰り返していくことで経年によるバッテリー性能の低下が発生します。
バッテリー性能が低下することで、以下のような症状が発生します。

  • 満充電しても使用できる時間が短くなる
  • リフトの上昇・下降や走行に時間がかかる
  • 充電回数やバッテリー交換回数が増える

特に忙しい物流現場において、「充電出来ているし、まだ使えているから問題ない」とされることが多くありますが、実は満充電が出来ていても、バッテリー内部の劣化は進行し、容量が低下している可能性があります。

つまり、バッテリー状態を把握せずに使用を続けることで現場全体のタイムロスの一因になる可能性があると考えられます。

フォークリフトが停止すると現場で何が起こるのか?

積み込み中に1台のフォークリフトが停止した場合、対応作業は多岐にわたります。

  1. 作業を一時中断する
  2. バッテリー残量や車両状態を確認する
  3. 予備バッテリーや代替フォークリフトを手配する
  4. 作業員を再配置する
  5. トラックの待機時間を延長する
  6. 後続の入出庫スケジュールを調整する

※発生する作業リスクは「止まっていた時間」だけでなく、こうしたトラブル対応全体に及びます。

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物流効率化に向けて、まずはフォークリフトの稼働状態を把握する

荷待ち・荷役時間を改善するには、目に見えている待機時間だけでなく、その前段階にあるフォークリフトの稼働状態まで確認することが重要です。

📌 状況整理のために記録・確認すべき項目

・ 1日の稼働時間
・ 作業中の停止回数
・ バッテリー使用年数
・ 充電回数(フル/補充電)
・ 補水回数

フォークリフトの作業効率が低下しているという感覚的な視点から、具体的な記録を基に原因究明を行うことで、車両、バッテリー、作業導線、人員配置など、どこに劣化原因や改善余地があるのかを把握することが可能です。

まとめフォークリフトの稼働状態を把握することが物流効率化の第一歩

荷待ち・荷役時間の長期化にはさまざまな要因がありますが、見落とされがちなのがフォークリフトの稼働状態です。
2026年4月からは、一定規模以上の荷主・物流事業者に対して、物流効率化に向けた中長期計画の作成・提出や定期報告などが義務付けられ、荷待ち・荷役時間の削減に向けた取り組みは、これまで以上に重要になっています。
バッテリーの劣化は、稼働時間の短縮や作業停止を招き、荷役遅延やトラックの待機時間につながる可能性があります。まずは日々の稼働時間や停止回数、充電・交換履歴などを記録し、フォークリフトやバッテリーの状態を把握することが、現場の生産性向上と物流効率化に向けた第一歩です。

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